なみき工作室(旧名:namiki design)

一生モノの仕事を探すブログ

どうやったって誰かにはなれない

 

観てますか?

ドラマ『僕らは奇跡でできている』。

 

私は高橋一生さんが夢に出てくるぐらい

好きなので見始めたのですが…

 

最初は「ん?なんだこのゆったりさは?」と

あまりの抑揚のなさに脱落を予感。

しかし、それでも見続けていると。

 

このドラマが伝えようとしている

一本の樹のようなテーマに気づきます。

 

主題歌の歌詞にもある

「どうやったって誰かにはなれない」

そう、自分と仲良くするためのヒントを

このドラマは丁寧に描こうとしています。

 

それはずっとド下手に生きてきた私が

30代になってやっと打ち立てた目標である

「 たのしくいきる」と重なるもので…

 

なんてタイムリーなんだ!!!

と勝手に食いついて観ております。

あと高橋一生かっこいい。

 

 

 

そんな素敵ドラマの後押しもあったと思います。

よーーーうやく前からいた会社を辞めました。

 

「辞めたい…」と思うような出来事が

安定してテンポよく起こる会社でして、

三年ちょっとの間にまーぁ色々ありました。

 

現状に不満を持ちながらくすぶり続けた私は

・会社の愚痴を言ってみたり

・自分のデザイン力の低さを責めてみたり

・やっぱり頑張るべきと奮い立ってみたり

そんなふうで無理して続けていました。

前にブログにも書いたように、続けることには意味があると思っていたからです。

 

…あと、脳内のおばさんの概念みたいなものが

「そんなので辞めるなんて贅沢だよ!」

「仕事があるだけで有難いと思わなきゃ」

「仕事なんて辛いのが当たり前!」

とか言ってくるので辞められませんでした。

 

でもモヤモヤは晴れないから人に相談する。

ネットで検索する。同じような悩み相談で

叩かれている人のトピックスを見る。

 

あぁ私は贅沢なんだ…。

虚弱体質だから働けないところを

在宅で好きなシフトでやらせてもらってる。

( 設備は自分持ちで時給は安いけど )

 

条件的には最高じゃないか。

辞めたら好きな服が買えなくなるぞ。

もっと苦しんでいる人はたくさんいる。

発展途上国の人々なんて…………

 

と視点は地球規模まで広がってしまい

そうして彼方に置き去られる自分の気持ち。

もう完全に堂々巡りでした。

 

 

でも、ちょっと待って。

 

 

最近の私の頭に鳴り響くあの言葉、

『ぼく奇跡』で一輝が育美に聞く言葉。

 

「あなたはどうしたいんですか?」

 

自分がわからなくなった人への言葉として

シンプルで確信をついていると思います。

 

そうなんです。

 

結果いろいろゴチャゴチャと考えたって

気持ちは最初から決まっているんですよね。

 

それなのに、いろんな雑念でわからなくなる。

 

こんなことで辞めたらどう思われるだろう。

そう、私は人からどう見られるかを優先していました。いつも真っ当でありたかった。人から見て。

 

辞めたら収入が減って服が買えなくなる。

もしかしたらストレスで服を買ってたところもあるのでは?本当に憧れるのは物の量が適度なスッキリとした暮らし。

 

そんな雑念…っていうか欲でしょうか。

がんじがらめになっていたところに

あのシンプルな言葉…背中を押されました。

 

 

本当は誰かを悪者にしなくたっていい。

自分の責任は良くも悪くも自分がとる。

好きなものにはどんどん近づいて

苦手なものからは離れればいいだけ。

そんな行動をとるのに罪悪感さえありました。

 

相談するのは人でも検索窓でもなく、

自分自身に相談するべきだったんですよね。

 

 

ただ、合わなかっただけ。

 

言いなりでいるのって楽かもしれません。

でも、ちゃんとした理由の説明もなく

いつも経営者の気分や好き嫌いなどで

進めてきた物事がひっくり返されることは

私にとっては生きる気力を削がれるほど

納得できないことでした。

 

ずっと賽の河原で石を積んでいる気分でした。

心のスイッチを切る努力を続けました。

 

不思議なことに…新卒で入って結婚するまで勤めていた会社もそんな感じの状況になることが多くて…今回も同じだったはずなのに。

 

自分の気持ちを肯定するだけに、

かな〜り遠回りしてしまいました。

 

 

どんないい条件があったとしても、

いつでも戻ってきていいって言ってもらえても

(社交辞令だとしてもシンプルに感謝です)

合わないものは合わないんです。

 

 

 

…あら?

 

脳内のおばちゃんがまだ何か言いたそうに

こちらを見ている。なになにどした?

「アンタは食いっぱぐれないから

  そんな甘っちょろいこと言えるんだよ!」

 

そうだよ?だから辞めてもいいじゃないか。

人はそれぞれ違うコースを走ってるんだよ。

私には私のしんどさがあるんですよ。

 

…と盛大に開き直ることにします。

 

 

 

 

こんなシンプルな答えを出すのに

三年余りの時間がかかりました。

最初からずっと違っていたのに、

一人で勝手に苦しみ続けちゃいました。

 

 

辞めたのが正解なのかはまだわからない。

けど、消耗しなくていい分のエネルギーが

なにかに使えるのではというワクワクが。

 

嫌いだと決めつけたデザインの仕事を

もう一度好きになれるのではというワクワクが。

 

泉のように湧き出してきているのを感じます。

 

 

トンネルの中に差した小さな光のような。

今となっては社長にも感謝しかない。

 

 

 

パートを辞めただけで大げさな…

とまた脳内のおばちゃんが言ってますが

それは他人目線!無視してヨシ!!

 

 

これからは自分目線で生きたいです。

100年後にはみんな仲良く死んでるもの。

たのしく生きちゃいけない理由がありません。

むしろ楽しくないと生きてる実感て沸かない。

 

 

迷ったら、自分が楽しい方へ。

昔からずーっと無駄に悩み抜いてきた私が

30代になってようやくたどり着いた答えです。

まだ変わっていくと思うけど。

 

 

忘れんように書いとこ!