なみき工作室(旧名:namiki design)

一生モノの仕事を探すブログ

インスタ始めたけど一週間でやめたくなった理由

 

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なかなかアクセスの伸びない本ブログの集客のため、今更ながらインスタグラムを始めてみました。

 

 

www.instagram.com

 

 

もうひとつのハリネズミブログの動画アップ用ツールとして使っていたことがあったり

 

前の会社でも今の会社でもなぜか「中の人」をやっている私ですが、

 

個人のアカウントを作るのは実はまったくのはじめて。

 

 

過去にfacebookで、興味のない人の投稿にいいねするのにうんざりしたり毎度マウンティングなコメントをしてくる面倒な知人がわずらわしくなったり…という理由で辞めた過去もあり。

 

今回は気のおけない友人以外には教えない匿名アカウントで快適にスタート♬

 

 

…ところが。

 

私がインスタを個人的にやってみて

やめたくなったポイントをまとめてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは最近撮ったお洒落っぽい写真を並べ、

宝石箱を眺めるように楽しんでいました。

 

 

でも、この写真を撮っていたとき

はっと我に返りました。

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BbS_UyelvUg/

.きったぞぉきたぞラグがきたぁ💨💨💨((((((((⊂( ・ω・)⊃キーン

 

 

 

1:インスタのための撮影になってる

 

取り寄せていたラグマットが届いて嬉しくて、

インスタにあげよう!と思ったのです。


そこで写真撮影を始めたのですが…

なかなかうまく撮れない。。

 

インスタに載ってる写真みたいに
いい感じに撮りたいのに…ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!

 

 


…ん?


アレ私なにやってんだろう?

 

何気なく撮った写真を載せてるだけの時はこんなこと思わなかったんです。


しかし気づけば、いつのまにか目的がインスタにあげることになっていました。

なんだろうこの違和感は…。

 

 

 

例えば友人と遊びに行って、インスタ映えしそうないい感じの風景をみつけたとします。

「あっ写真とろー」ってなりますよね。

 

 

  

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これ、健全な状態でしょうか?

 

 

 

意識的か無意識的かは別にして、

 

いかに「いいね」がもらえるかという構図を狙って、何枚も何枚も撮り直す様……楽しい範囲ならいいんですよ?

 

楽しい思い出を写真に撮ってる訳ではなく

いい写真が撮れたから楽しい思い出。

本末転倒です。

 

 

 

そもそもですが、

SNSの投稿ってほとんど自慢に繋がります。


かくいう私も例外ではなく、

冷静になって考えてみると単に新しいラグ「わーい!いいでしょー!」ってやりたかったというわけです。…いい大人がはしゃぐなよ(///д///)

 

 


そういえば、夫は今時珍しくSNSをやりません。

 

そして我が家では、家の様子がハッキリわかるような写真をネットにあげることが禁止されています。

 

うちのインテリアぐらいで気にしすぎかなとも思いますが…しかし。

 

不特定多数に向けて発信するSNS

どんな人が見ているかなんてわかりません。

 
SNSにあげることは、その気があるにしてもないにしても人に対してのアピールになります。受け取り方は相手の状況によって違うでしょう。

 

万が一にも、うらやましがられることで自分が支払わなければならない対価を、彼は知っているのだと思います。

 

そして、一度ネットにあがった写真は消えません。 

 

 

 

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


2:量産型アカウントにムズムズ


写真を一通りアップしきった私が次にやったことは、好みの雰囲気のアカウント探しでした。

 

 

素敵なコーデ…センスのいい料理…
おしゃれで質の高いインテリア…(*♡﹃ ♡*)
タイムラインが夢の世界になっていきます。

 

 

アカウントをひとつフォローすると、
オススメとして似た雰囲気のアカウントがいくつか表示されるので、それを辿って素敵なアカウントをフォロー。

 

そんなふうに、フォローを増やしながら楽しんで投稿を眺めていました。

 

 

でも…

 

徐々に謎の違和感がこみ上げてきました。


まるで記号かのように、いろんな人のアカウントで似たような写真を繰り返し目にするようになってきたのです。

 

 

 

・目線を落として微笑むポーズ
・子供の前髪は眉上ぱっつん
・白一色のミニマルインテリア
・麻のロングワンピース姿
ドライフラワーを持ったプロフ写真
・コーデ画像に靴を床置き
・料理をヴィンテージな木の机に置いて周りに植物散らす

 

ファッションアイテムは決まって、

ボーダーのトップス、

シンプルなざっくり編みニット、

マーガレットハウエル

おじ靴、ストローハット…。

 


これ、皆ちがう人のアカウントなんです。
インスタで支持されるアカウントは、

あまりに紋切り型なのです。

 

たぶん、いいなと思う型を他の人がどんどんマネしてこのような状態になったのでしょうけど…(´・ω・`;)

 

 

私が目にしたのはいわゆる「暮らしを丁寧に」系。他にも海外旅行ばっか行ってるキラキラ系とか、スタバばっか行ってるリア充系とか、いろいろあるんでしょうが…インスタグラマーはある一定の法則に従って写真を作り上げる職人と言えます。

 

 

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あまりにも同じようなスタイルを目にするようになると、なんか…なんか…ムズムズしてくるんだ!!!

 

古来より水墨画や和歌でも、

 

お決まりのモチーフが繰り返し描かれてきたのと同じように、美しさはある一定の型を守ることで生まれるのでしょうか。

 

これはインスタの正しいお作法なのだろう。

 

 

 

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3:営業&詐欺目的のアカウントの多さ

 

インスタはアカウントを始めてすぐでも、
いいねやフォローがどんどんもらえます。

 

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でも蓋を開けてみると…

 

ほぼ営利目的系やんけ。

 

人が羨みそうな生活をしたキラキラした人ばかり、なぜかこのポンコツデザイナーに興味を持ってフォローしてきます。

 

あとは同じくハンドメイド販売してる個人。
副業詐欺のアカウントも多いですね…。

 

 


私が「中の人」をやっている勤務先のアカウントは、フォロワーが1500人を越えています。

 

しかし実は、いち中小企業のアカウントが人気だけでここまでフォロワーを獲得したわけではありません。

 

 

hashlikes.jp

 

こういう、ほっとけば自動でいいね&フォローしてくれるツールがあるんですよね。

 

これによって自動でいいね&フォローした人々が律儀にフォローバックしてくれるおかげで、じわじわとフォロワーが1500人に至っただけのこと…なのです。

 

 

そう、実は自分もそっち側の人間なのです…。

もちろんお礼コメントなどくださった方には誠心誠意で対応していますが。

 

 

これって意外とまだ知られていなくて、


フォロワー数を気にしている人が「なんでフォローしてすぐ外すの!?」「そういう人お断り」などとプロフィール欄でキレているのをよく見かけますが、気にしなくていいんです。

 

相手アプリだから。

 

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あなたが嫌いになって離れた訳ではなく、

ただ設定に従って動いてるだけのことです。

 

そんなアカウントに返事してあげる必要はありません。フォローバックしてあげる必要もありません。

 

 

私の会社の場合は一定期間フォローバックがないとフォロー解除する設定なのですが、中にはフォローバックしてあげると用済みと言わんばかりに解除する設定でフォロワー枠を空けている悪どい業者も多いようで。それはさすがに騙された感ありますよね…。

 

 

余談ですが、会社のアカウントには毎日、「いいねありがとうございます」「フォローしてくださってありがとう」が並びます。

でもどうもそれも自動くさいぞ…。

 

自動でフォローしたアカウントからの自動お礼コメントへのお返事する業者、そして再び返ってくる「嬉しいです♡ありがとうございます♡」

 

…なんと不毛なやり取りでしょうか。

 

 

 

 

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4:かっこつけてるかっこ悪い自分に気づく


ソファにゴロ寝しながらデザインを考えていたとき、ふと制作途中のイメージがあったらそれっぽいのではと思い、写真を撮りました。

 

では、その写真をごらんください。

 

 

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BbPDO4wFWI-/

.ねっころがってポスターの案だし。いい案、でてこーい!!!!毎年恒例、地元の吹奏楽コンサートです。.素材がないのでロゴ主体にしようと企んでます。



 

 

 

なんだよこの不自然な手…!

そう、私はなんとこのとき、無意識にかっこつけていたのです…!
こんなダサpicだというのに。

 

 

たまたま着てた赤いチェックのシャツが写ったら、モスグリーンのブランケットと合うと思い、無意識に計算していたのです。

 

何気なく撮影したふうを装いながら。

※もう片方の手に持っている鉛筆は妹が小学生のとき使ってたなんかポップなやつだったので写真に入らないようにしました。

 

 

 

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もし万が一にも、このまま私がかっこつけた写真ばかりあげていって、そんでフォロワーが増えたとして、すごく沢山のフォロワーができたとして…。

 

 

フォロワーが好きなのは私の虚像。

 

実際の私といえば、大半の時間を家でボサボサ頭すっぴんユニクロ部屋着で過ごす、ちっぽけなダサい人間。

 

フォロワーは真の私の姿を知っても受け入れてくれるお友達でしょうか…。

 

いや、たぶん自分好みの写真があがらなくなってきたらそっとフォローを外す人達ばかりでしょう。

 

 

 

アンチになりやすいのは無関心な人よりファンだというのも、また忘れてはいけません。

 

 

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と、この先フォロワーが増えたとしても

予想できるのはこんな結果です。

 

 

フォロワーが増えるほどに、失敗できない緊張感で息苦しくなってくることが目に見えています。もう希望なんて持てません。

 


ふと思いましたが、私達の子供時代よりも何倍もの量の写真を撮られてる子どもたちが育ってって、自分の写りのいい写真を撮ってもらわないと不機嫌になるようなナルシストばかりの世界になったら……怖いですよね。

 

 

 

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5:人の評価が基準になってしまう

 


最後に、これがイチバン危険なんじゃないかと思ったポイントでした。

 

https://www.instagram.com/p/BbQYzq6FZfr/

..ねむ〜それでも目はキラキラお鼻はプルプル..#ハリネズミ #寝起きドッキリ#いつでも #ごきげんななめ#そして #なつかない

 

 

愛しのマイハリネズミの写真もアップしてみたのですが、思ったより他の投稿にくらべてリアクションが伸びません。

 

あれ?なんで?うちのハリネズミはウルトラスーパーミラクル可愛いのにな。

 

 

おそらくインスタ上には、可愛くてなおかつおしゃれな写真のハリネズミは星の数ほどいて飽和状態なんだと思います。

 

 

私は自分のハリネズミの可愛さを信じて疑わないので微塵も凹まずにいられましたが…

 

でもこういう反応を気に病んでしまう人も少なくないんじゃないかと思ったのです。

 

 


自分の大切なものの写真をアップしたのに、

あれ?思ったよりいいねが少ない。
投稿したらフォローを外されてしまった。

 

そんなことで、自分の大切なものの価値に疑いが生まれたり。それによって傷ついたり、自分を守るために怒りが芽生えたり…してしまうこともあるのではないでしょうか。

 

 

 

星の王子さまのお話にもあったように、自分にとってオンリーワンの大切なバラは、他人にとってはその他大勢と同じバラ。

 

これはハリネズミだけでなく人間の子どもにも当てはまりそうですね。

 

 

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そういえば顔だってそうですよね。
それぞれの個性があるのが、顔というもの。

 


しかし画になるならないというのは確実にあって、インスタ上ではそれがいいねやフォローの数に如実に表れます。

 

平たく言うと、一般的な可愛い子のフォロワーは多いです。

 

 

それに比べて自分の自撮り写真の人気のなさ。

そんな画一的な評価によって、自分の顔を嫌いになってしまう。更には整形して憧れの人に近づければ正解などと思ってしまう…。

 

 

 

これがSNSの怖いところです。


自分にとって重要であるはずの価値が
他者の評価にゆだねられているということ。

 

 

自分の中にすでにあったはずの幸せが、インスタに投稿してしまったことによって揺らぎはじめるのです。

 

 

 


そもそも自分にとっての幸せな瞬間って
人に見せるものではないんです。


自らの心の中にしまっておけば、十分なもの。

 

 

いま目の前にある幸せを、

人に見せよう、見せて認めてもらおう…

そういう考えが幸せな瞬間に混じることで

 

純粋な幸せは歪んでいきます。

 

 

 

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人間には悲しき承認欲求というものがあり
インスタはそれを満たしてくれるツールです。

 

 

でも、楽しいだけで済まないのが怖いところ。

 

喜びの刺激に慣れていく脳は、

もっともっと強い刺激を要求します。

 


いつの間にかできあがるのは、常に飢えた心。

毎日何度も何度もいいねの数を確認します。

 

あれ?幸せどこいった…?

 

 

 


The Beatles - Hello, Goodbye

 

 

SNSは煩悩を刺激する危険な遊びだということをちゃんとわかったうえで、一線を引いていないといけません。

 

 

支配されてしまえばあなたの日常を、

ひいては大切な人生そのものを蝕みかねません

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

最近は中高年や営利目的アカウントが増え、

インスタ=お洒落の時代は終わりました。

 

今後、mixifacebookと同じように若者の間で廃れていくのかもしれません。

 

でも、お洒落というもののパワーは強い。
お洒落さんが一斉移動する新たなサービスができない限り、インスタは生き残っていくでしょう。

 

 

 

インスタはマイペースにコミュニケーションを楽しむツールとして使うには最高のsnsだと思います。

 

でも私はどうしても純粋に楽しめず

ついつい闇を感じてしまいました…。

 

 

 

 

instagram…それは…

 

なじめないやつは

入ることを許されない
ネバーランド…。

 

 


ではでは!

 

 

 

煩悩に疲れたときに私が読む本↓ 

考えない練習 (小学館文庫)

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SNSに疲れた女子たちへ↓

SNS地獄を生き抜く オトナ女子の文章作法

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ツイッターくらいはモテさせろ!ゆるカワWeb女子入門書

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